先日、視覚障がいをお持ちの方のプロフィール写真を撮らせていただきました。 皆様は「ブラインドライター」というお仕事をご存知ですか? お恥ずかしながら、わたしそんなお仕事があるとはいままで知らなかったのです。 ブラインドライターとは、「テープ起こし」を行うお仕事だそうです。 彼女はそのお仕事を今後始めるにあたり、お写真を撮りたいとのことでした。 彼女は弱視だそうで、人のかたちはわかるけど、男女の区別はつかないとのことでした。 事前のやりとりはメールでさせていただいたのですが、メールでは障がいを持ってらっしゃることが本当にわからないんです。 誤字もないし、顔文字も入っているし、本当に障がいをお持ちなのかな?と不思議に思うくらいでした。 お会いして普段の生活のこと、ブラインドライターというお仕事のこと、いろんなことをお聞きしたのですが、本当に知らないことばかり。 そういう方でも自立して仕事したり買い物したり、わたしの生活と何も変わらないんだと。 「朝の通勤電車はみんな必死だから、助けてくれる人は少ないですよね」 そんな話をしながら、くったくなく笑う彼女の笑顔を見て、逆にわたしは、いろんな余計なものを見すぎているような気さえしました。 彼女は、iPhoneのアクセシビリティ機能を使ってメールやインターネットをしているそうです。 メールやインターネットの情報をiPhoneが読み上げてくれる機能なんですが、その読み上げ速度を90%に設定しているというのです。 実際にやってみていただければわかると思うのですが、わたしには何を言っているのか聞き取れませんでした。 文章を見ながら音声を聞けば聞き取れると思うのですが、何も見なければすべてを聞き取ることは難しいと思います。 彼女は「聞く」ことのプロフェッショナルなんですね。 そのような技能を生かして、ブラインドライターというお仕事をされようとしています。 「見る」ことができない、ということは社会的に相当なハンデであるであろうにも関わらず、それ以上に特技を生かし、生き生きと目標に向かって進んでいる姿に勇気をもらいました。 「なにか足りない」と思ってしまっていた最近。
今写真を撮れることだけでも、十分じゃないか。 そう思わせてくれた彼女に、感謝してもしきれない気持ちになりました。 このようなホームページに今後彼女の写真が載るようです。 「ブラインドライター」というお仕事に少しでもご興味を持ってくださった方がいれば、ぜひ一度見てみていただければと思います。 https://peraichi.com/landing_pages/view/blindwriter コメントの受け付けは終了しました。
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7月 2024
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